『素晴らしき新世界』ホ・ナムジュンと主役を担うイム・ジヨンは作品ごとにどう変わったか

ロマンス・ラブコメ
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時を越えたファンタジー

『素晴らしき新世界』でイム・ジヨンが扮したのは朝鮮王朝時代の側室だったカン・ヒビン。王の寵愛を失い死罪となった悪女だ。彼女の魂は現代へと飛翔し、シン・ソリという無名女優の肉体に宿ってしまう。そこから新たな愛憎の物語が幕を開ける。そこが、『素晴らしき新世界』の特異な設定である。

現世に蘇った彼女の眼前に現れるのは、財閥企業チャイルの実質的なトップ候補であるチャ・セゲだ。ホ・ナムジュンが好演するこの冷徹なエリート実業家は、本来なら決して交わるはずのない存在である。しかし、過去の怨念を抱える危険な女と現代の巨大な資本主義社会で活躍する男は、抗えない奇妙な運命の糸によって強く結びつけられていく。主演のイム・ジヨンは、時代錯誤な野心と現代の洗練を違和感なく融合させ、このドラマを大ヒットへと導いている。

『ザ・グローリー』が証明した絶対悪の表現力

イム・ジヨンという俳優の真価を世に知らしめたのは、間違いなく『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』である。彼女はここで、視聴者の怒りを一身に集める強烈なヒール役を演じ切った。

ソン・ヘギョが演じた主人公ムン・ドンウンは、高校時代に5人の同級生から凄惨な暴力を受けていた。心身に深い傷を負った彼女は、18年という長い歳月をかけて緻密な復讐計画を練り上げる。ターゲットの筆頭で最も激しい憎悪の的となったのが、イム・ジヨン扮するパク・ヨンジンであった。

ヨンジンは富と権力を背景に、テレビ局の気象キャスターとして名声を集め、華麗な日々を送っている。表向きは完璧な人生を歩む彼女の内面に潜む傲慢さと残忍さを、イム・ジヨンは圧倒的なリアリティで表現した。底知れぬ悪役だったからこそ、ドンウンが仕掛ける徹底的な報復劇が見事に成立したのである。

抑圧からの解放『オク氏夫人伝』

悪役として評価を得た後、イム・ジヨンは驚くべき役柄に挑戦した。それが『オク氏夫人伝 -偽りの身分 真実の人生-』の主人公である。

ここで彼女が演じたのは、当時の最下層の身分である奴婢のクドクだ。両班と呼ばれる貴族階級の雇い主から、日常的に過酷な虐待を受けていた彼女は、ついに命がけの逃亡を図る。その後、数奇な運命に翻弄されながらも、名家の令嬢であるオク・テヨンという新たなアイデンティティを獲得していく。身分制度という強固な壁に囲まれた朝鮮王朝時代において、知恵と勇気で自らの運命を切り開く彼女の姿は、多くの視聴者の心を打つ。

さらに特筆すべきは、彼女が現代の弁護士に相当する「外知部(ウェジブ)」として活躍を始める点である。かつて絶対的な弱者であった女性が、法律という知的な武器を手に取り、不条理に苦しむ多くの人々を救済していく。悪役から一転して、社会の正義を体現するヒロインへの見事な変貌であった。

イム・ジヨンが描く無限の軌跡

3つの作品を通して見ると、イム・ジヨンの歩んできた俳優としての軌跡が、いかに劇的であるかがわかる。

『ザ・グローリー』における絶対的な加害者。『オク氏夫人伝』における究極の被害者からの解放者。そして『素晴らしき新世界』における、時空と善悪の境界すらも超越したトリックスター。イム・ジヨンは作品ごとに全く異なる顔を見せ、キャラクターの深層心理を的確にすくい上げながら見事な転身を遂げてきた。彼女の俳優人生は、これからもさらなる名演のキャリアを刻んでいくに違いない。

文=パク・ジョンジェ

画像=SBS

『素晴らしき新世界』でイム・ジヨンと共演するホ・ナムジュンの演技が傑出している

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