奇跡的な主役コンビ誕生『素晴らしき新世界』!ホ・ナムジュンとイム・ジヨンが見せた「意外性」

ロマンス・ラブコメ
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財閥の覇権争いと若き後継者の孤独

話題沸騰中のドラマ『素晴らしき新世界』が、視聴者の心を強く引きつけている。物語の中心軸となるのは、巨大企業であるチャイル財閥を巡る熾烈な権力闘争である。ホ・ナムジュンが扮するチャ・セゲは、この一族の3代目に当たる人物だ。彼は単なる裕福な御曹司ではない。企業買収(M&A)の戦略を巧みに駆使し、新興企業BOJEI(ビーオージェイ)をまたたく間に急成長させた。その経営手腕は、類まれなる才能を感じさせる。チャイル財閥のトップに君臨する祖父チャ・ダルス(ユン・ジュサン)の血を、彼は色濃く受け継いでいる。当然ながら、セゲは次期会長の最有力候補として目されている。しかし、権力の頂点に近いその地位は、常に危険と隣り合わせでもある。

時空を超えた出会いと数奇な運命

本作に奇想天外なスパイスをもたらしているのが、ヒロインの存在である。イム・ジヨンが演じるのは、現在からおよそ300年前の朝鮮王朝時代からやってきた女性だ。彼女は過去の世界において、歴史に名を残すほどの悪女として恐れられていた。そして死罪の直前、不可思議な現象によって現代へとタイムスリップを果たしたのである。現在の彼女は「シン・ソリ」という名を名乗り、素性を隠している。過去の威厳とは裏腹に、今は無名女優として地道な日々を過ごしている。次元を超越したこの壮大な設定が、物語に予測不能な展開を絶え間なく与え続けている。

影に潜む黒い野心と仕掛けられた陰謀

輝かしい未来を約束されたセゲの前に、巨大な壁が立ちはだかる。それが、チャイル建設の社長を務めるチェ・ムンド(チャン・スンジョ)である。彼はダルス会長の甥に当たる人物だ。ムンドの胸の奥底には、巨大な財閥グループを自らの手中に収めたいという、ドロドロとした欲望が渦巻いている。彼は非常に狡猾で計算高い。決して表立って牙をむくことはしない。水面下で周到に罠を張り巡らせ、セゲを確実に陥れようと画策している。本作に漂うヒリヒリとした緊張感は、この冷酷な敵役の暗躍によって極限まで高まっている。

セゲのピンチを救う

ムンドの恐ろしい計略がついに実行に移された。舞台となったのは、上空を飛ぶ航空機の閉ざされた機内である。その時、BOJEIのイメージキャラクターに抜擢されたソリは、撮影地の済州島(チェジュド)に向かっていた。セゲもまた同じ便に搭乗していた。彼はムンドの策略によって絶体絶命の危機に陥る。しかし、ここで思いがけない奇跡が起きた。ソリが間一髪でセゲの命を救ったのである。彼女には、常人にはない強い霊的な直感力が備わっている。これまでにも彼女は、その不思議な力でセゲの危機を幾度も救ってきた。もはやソリは、セゲにとって大切な守り神となった。

ギャップが生み出す極上のエンタテインメント

本作がこれほどまでに圧倒的な支持を集めた理由の一つは、配役の妙にある。イム・ジヨンは、かつてメガヒット作『ザ・グローリー~輝かしき復讐~』において、視聴者の背筋が凍るような冷酷な悪役を見事に演じ切った。一方のホ・ナムジュンも、これまでは凄みのある硬派な役柄で強い存在感を示してきた。この2人が、まさかのロマンチック・コメディの主役カップルとして抜擢されたのだ。

今までの常識ではありえない主役コンビだった。本来のパブリックイメージから大きくかけ離れた強烈な「意外性」が、視聴者の新鮮な驚きを呼んでいる。重厚な役柄を得意としてきた2人の個性がぶつかり合い、見事な化学反応を起こしているのである。あっと驚くような意表を突く組み合わせこそが、世の中で最も面白いエンタテインメントを生み出す。本作は、その事実を力強く証明した傑作である。

文=パク・ジョンジェ

画像=SBS

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