光海君と仁祖のライバル物語2「外交」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

宣祖があと5年ほど生きていたら永昌大君が王になっていた可能性が高い。だからこそ、光海君の一派が毒殺したのではないかと言われている。光海君の側近には、悪女として有名な金介屎(キム・ゲシ)という女性がいた。彼女は、典型的な悪女と言われている恐ろしい策士である。

写真=韓国MBC『華政』公式サイトより

光海君は最高権力者

金介屎や他の側近が、長男の臨海君を危険分子だとして、1609年に殺害してしまった。
1614年には、腹違いの弟で当時8歳の永昌大君を島流しにして、オンドル(床暖房)の部屋を密閉して焼き殺した。床に爪痕が残っていたという。悲惨な死に方だった。
さらに、光海君は貞明公主と仁穆王后を、現在のソウルの市役所前にある徳寿宮(トクスグン)に幽閉してしまった。
宣祖の二番目の正室の仁穆王后は、光海君からすると継母になる。その継母を軟禁するとか、王妃の資格を剥奪するというのは、長幼の序に厳格な儒教社会ではあってはならないことだ。それが、光海君が後に追放される理由になる。




仁穆王后だけは幽閉してはならなかったが、光海君がやったのか金介屎の指図でやったのか。光海君をいい人と思いたい人は側近のせいにする。しかし、光海君は最高権力者の王である以上、最終的な責任は免れない。
(ページ2に続く)

光海君と仁祖のライバル物語1「即位」

光海君と仁祖のライバル物語3「怨恨」

光海君と仁祖のライバル物語4「大義名分」

光海君と仁祖のライバル物語5「失政」

朝鮮王朝おもしろ人物列伝(15代王・光海君編)

光海君(クァンヘグン)が王になった特殊な理由とは?

固定ページ:

1

2

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る