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タグ:紀行
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康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島4/神秘の海割れ
ふと見ると、屋台の陰に観光案内所がポツンとあった。といっても、小さなプレハブの小屋だ。海側に向いた小さな窓も閉められていて、中に人がいる気配はしなかった。それでも、念のためと思って声をかけてみると、窓… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島3/海割れの伝説
目の前には、広々とした海が広がっていて、海沿いの屋台からはイカを焼く香ばしいにおいが漂っている。案内表示によると、沖合に茅島(モド)があり、そこまでの2・8キロメートルが干潮時に人が歩いて渡れるような… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島2/島のど真ん中
バスターミナルでバスを下りて周囲を見渡しても、見えるのは山ばかりだった。当初、バスターミナルは島の一番突端の位置にあると予測していた。島を縦断して行けるところまで行くのがバス路線の使命であると思ってい… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島1/韓国で3番目に大きい島
韓国南部の南海(ナメ)の街からバスに乗り、延々と続いた穀倉地帯が尽きると、目の前に大きな橋が見えてきた。1984年に完成した珍島(チンド)大橋である。長さは500メートル。下の海をのぞいたら、潮の流れ… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島19/帰りのフェリー
最初の船は9時50分に出航した。私は、デッキの一番後ろに立ちながら、小さくなっていく青山島をずっと見ていた。その名のとおり、青い山が美しい景観を作っている島である。「田舎のネズミ」だったら、一生離れた… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島18/地方での喫茶店運営
私は韓国の地方を旅行するとき、1人でよくタバンに入る。タバンは漢字で「茶房」と書くが、日本的にいえば古めかしい喫茶店のこと。たいていは女性が1人で切り盛りしていて、なぜかみんな「訳(ワケ)あり風」なの… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島17/のんびりした喫茶店
相変わらず霧が深い。時間つぶしに、船着場の真ん前の喫茶店に入った。30代半ばの女性主人と2人の男性客がにこやかに談笑していて、他に客はいなかった。店内は異様に広い。そんなに客は入らないだろうと思われる… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島16/大盛りの朝食
午前8時になっても、霧は晴れるどころかさらに深くなっていった。空腹を覚えたので朝食でも食べようと思い、食堂を探した。そうしながら、ぶらぶらと港のまわりをのんびりと歩いてみた。 [caption … -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島15/霧で欠航
宿泊した翌朝は、午前6時半に出るフェリーで島を離れようと思っていた。6時10分に外に出ると小雨が降っていて、あたりは霧で霞んでいる。「もしや」と思って乗船券売場へ行くと、窓口には誰もいなかった。そばに… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島14/田舎に暮らすこと
港近くの旅館に泊まった。韓国の旅館は一般的に素泊まりなので、食事は外の食堂へ出かけることになる。港の周辺を散歩しながら、水槽の中の魚が最も生きがよく見える食堂に入った。50代の夫婦が切り盛りしている店…