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康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島8/バスの停留所
雲林山房にいたら、そのうち中年男性だけの団体客がやってきて、大声で冗談を言い合っていた。総勢で20人ほど。顔が真っ赤な人が多く、バスの中で賑やかに酒盛りを楽しんでいたことをうかがわせた。 [ca… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島7/雲林山房
雲林山房に入ると、広い庭園があり、その奥に展示館があった。この雲林山房を築いたのは、珍島出身で朝鮮王朝末期の優れた教養人だった許錬(ホ・リョン/1808~1893年)である。 [caption … -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島6/珍島アリラン
観光案内所のアジュンマは息を切らしながら私のところに戻ってきた。「あのタクシーの運転手さんは、私の知り合いなのよ。雲林山房まで乗せてくれるそうよ。下りるとき3000ウォンだけ払ってね。それで話はついて… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島5/観光案内所のアジュンマ
となりで屋台を切り盛りしている40代の女性が近寄ってきて、「少し休んでいけ」と私に声をかけた。すると、観光案内所のアジュンマは「その必要はないから」と冷たくあしらった。私としては屋台でゆっくり酒を飲み… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島4/神秘の海割れ
ふと見ると、屋台の陰に観光案内所がポツンとあった。といっても、小さなプレハブの小屋だ。海側に向いた小さな窓も閉められていて、中に人がいる気配はしなかった。それでも、念のためと思って声をかけてみると、窓… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島3/海割れの伝説
目の前には、広々とした海が広がっていて、海沿いの屋台からはイカを焼く香ばしいにおいが漂っている。案内表示によると、沖合に茅島(モド)があり、そこまでの2・8キロメートルが干潮時に人が歩いて渡れるような… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島2/島のど真ん中
バスターミナルでバスを下りて周囲を見渡しても、見えるのは山ばかりだった。当初、バスターミナルは島の一番突端の位置にあると予測していた。島を縦断して行けるところまで行くのがバス路線の使命であると思ってい… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」珍島1/韓国で3番目に大きい島
韓国南部の南海(ナメ)の街からバスに乗り、延々と続いた穀倉地帯が尽きると、目の前に大きな橋が見えてきた。1984年に完成した珍島(チンド)大橋である。長さは500メートル。下の海をのぞいたら、潮の流れ… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島19/帰りのフェリー
最初の船は9時50分に出航した。私は、デッキの一番後ろに立ちながら、小さくなっていく青山島をずっと見ていた。その名のとおり、青い山が美しい景観を作っている島である。「田舎のネズミ」だったら、一生離れた… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島18/地方での喫茶店運営
私は韓国の地方を旅行するとき、1人でよくタバンに入る。タバンは漢字で「茶房」と書くが、日本的にいえば古めかしい喫茶店のこと。たいていは女性が1人で切り盛りしていて、なぜかみんな「訳(ワケ)あり風」なの…