『ナビレラ』がこんなにも面白い理由とは?

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今年放送されている韓国ドラマの中でも特に面白いのが『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』である。子供のころから夢だったバレエを始めた70歳の老人と挫折ばかりしてきた23歳の若者の交流を描いており、ジワリと感動が広がってくる。




心に残る映像

たとえ何歳になっても、自分が本当にやりたいことは諦めないで始めたほうがいい、と心から思えるようになる。
そして、『ナビレラ-それでも蝶は舞う-』は主役が70歳のバレエダンサーというのがとてもいい。
パク・イナンが演じるシム・ドクチュルは元郵便局員で定年になったあとに空しく過ごしている。そんな彼の満たされない思いが第一話で延々と描かれる。
彼は子供の頃にバレエに魅せられていた。そのことを思い出し、人生でやり残したことに果敢にチャレンジするためにバレエを始める。
出会ったのは、ソン・ガンが扮しているイ・チェロクだ。彼は23歳で高校卒業後にバレエを始めたのだが、スタートが遅くてもすばらしい才能を持っている。しかし、彼の環境には困難が多く、バレエに集中できない日々が続いていた。そんなチェロクはドクチュルと出会うことで自分の中の何かが変わってくる。




こうして70歳と23歳の2人がお互いに影響しあって、バレエに取り組んでいく。
とにかく、珠玉のドラマだ。
人間関係の中で人はどう生きるのか。
そのことを淡々とした出来事をはさみながら、心に残る映像で伝えてくれる。
ベテランで数多くのドラマで味わい役を演じてきたパク・イナンの演技に感銘するし、青春の息吹を抒情的に見せてくれるソン・ガンの新鮮さにも魅了される。
本当に見どころが多いドラマだ。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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