朝鮮王朝おもしろ人物列伝(25代王・哲宗編)

このエントリーをはてなブックマークに追加

読書経験がほとんどない

文字をまともに読むことのできない哲宗は、当然ながらあまり本を読んでいなかった。臣下たちに「今までどんな本を読んできましたか」と聞かれた彼は、中国の代表的な歴史書である『通鑑(トンガム)』の2巻と、儒教の修身や作法の教科書である『小学(ソハク)』の1巻と2巻を読んだと答えた。

それを聞いた臣下たちは、嘲笑した顔を隠すためにうつむいた。なぜなら、『小学』は子供用の書籍だったからだ。純元王后は、文章を学ぶなら何を読めばいいかと聞くと、重臣たちは歴史を簡単にまとめた『史略(サリャク)』や儒教の基礎聖典である経書(キョンソ)を薦めた。王族の男子であれば、そういった本は本来、幼いときに学ぶべきものだ。




そんな哲宗の無学ぶりは、純元王后や臣下たちをより不安にさせた。とにかく周りの者たちは、王に学問の重要性を伝えたが、今まで勉学をしてこなかった人が王になったからといって、いきなり博学になるわけがないのだ。(ページ4に続く)

固定ページ:
1 2

3

4

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る