- Home
- 過去の記事一覧
タグ:紀行
-
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島4/ラーメンを作る名人
私が注文したのはラーメンだけだったが、テーブルにはキムチや焼き魚が出ていた。焼き魚は先客が食い散らかしたものなのに、アジュンマは片づける素振りを一向に見せなかった。それで了解した。焼き魚は客が次々とつ… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島3/船内の人々
莞島(ワンド)から青山島(チョンサンド)に行く船は小さなフェリーだった。済州島から乗ってきたフェリーと比べたら、マグロとイワシほどの違いがあった。それでも、甲板の中央には大きな部屋があって、その座敷で… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島2/ドラマ『海神』の舞台
莞島(ワンド)は朝鮮半島とは一衣帯水の海で隔てられた島なのだが、莞島大橋が1969年に完成してから、交通量は陸地と変わらなくなった。しかも、済州島へ行く大型フェリーの発着港となっているので、人も多く押… -
康熙奉の「韓国のそこに行きたい紀行」青山島1/莞島の魚市場
済州島(チェジュド)の済州港からフェリーに乗って、朝鮮半島の南岸の西に位置する莞島(ワンド)にやってきた。ここから、ドラマ『春のワルツ』の舞台となった青山島(チョンサンド)へ行くつもりだ。 [c… -
康熙奉の「韓国に行きたい紀行」済州島13/旅の終わり
船尾のベンチに座って漠然と後ろの海を見ていたときのこと。灰色のハンチングをかぶり白い靴を履いた70代の男性が横に座り、「先生様」と渋い声で呼びかけてきた。ずっと年上の大先輩から「先生様」と言われて恐縮… -
康熙奉の「韓国に行きたい紀行」済州島12/船内の光景
私は、安らげる居場所を求めて大部屋の間をウロチョロした。すでに客室では、あちこちで花札が始まっていた。各人が目の前に紙幣を積んでいる雰囲気はまるで賭場のようであり、その紙幣も千ウォン札より1万ウォン札… -
康熙奉の「韓国に行きたい紀行」済州島11/船で莞島に向かう
韓国ではインスタントコーヒーを「こんなに砂糖を入れてどうするんだ」というくらい甘くして飲むが、そのときの男性は極端だった。あれでは砂糖入りコーヒーではなく、コーヒー入り砂糖湯である。甘いものがよほど好… -
康熙奉の「韓国に行きたい紀行」済州島10/済州港の待合室
済州港の旅客ターミナルは、早朝だったこともあって人もまばらだった。7時50分発の船なので、まだ50分ほど時間があった。食事をしようと思い、三つ並んだ食堂の中で一番無難な店に入った。目安は客の数。他の二… -
康熙奉の「韓国に行きたい紀行」済州島9/タクシーで済州港に向かう
本土へ行く船は、済州島の北側にある済州港から午前7時50分に出航する。私は6時頃に西帰浦のホテルを出てタクシーに乗った。旅先でタクシーを利用する場合、運転手さんとの相性が大事である。話しやすい人ならば… -
康熙奉の「韓国に行きたい紀行」済州島8/西帰浦の由来
私は李仲燮(イ・ジュンソプ)にますます興味を持った。「李仲燮といえば、韓国でも凄い画家でしょ」と私が言うと、チョスクさんは「ええ。有名な画家を3人あげれば、かならずその中に入るでしょうね。朴寿根(パク…