『二十五、二十一』記憶の贈り物1「心がときめくシーン」

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『二十五、二十一』は2022年2月12日から4月3日まで韓国tvNで放送された。主演はナム・ジュヒョクとキム・テリ。Netflixでも同時配信されたので、日本でも高い人気を示した。あれから1年。このドラマについて改めて語っていこう。

画像=tvN




「運命の人」

一般的な連続ドラマの例である。視聴者に次回も見てもらいたいので、各話のエンディングは凝った終わり方になる場合が多い。
「いかにも何か特別な仕掛けがありますよ」
そういう制作側の意図が現れており、静止画像で各話が終わるというのが韓国ドラマによくあるパターンだ。
今まで韓国ドラマを見てくると、各話のエンディングは「そんなに特別でもないことが多い」というのがわかっているのだが、『二十五、二十一』はちょっと違うようだ。
感心するほど凝りに凝ったエンディングになっていて、ストーリーの展開と映像の鮮烈さが際立っている。
それゆえ、『二十五、二十一』は「最後の5分」が終わったときの余韻がずっと心に残る。
実例を挙げよう。




第8話の終わり方も素晴らしかった。
ナ・ヒド(キム・テリ)が、会ったこともないパソコン上の相談相手と初めて出会うシーンだった。お互いに黄色いバラを1輪持って公園で会うことになったが、実はその相手というのが、フェンシングのライバルであったコ・ユリム(ボナ)なのだ。
先に相手に気づいたのがコ・ユリムのほうで、彼女は付き添ってくれていたペク・イジン(ナム・ジュヒョク)に花を渡して立ち去ってしまった。
代わりに花を持っていたのはペク・イジン。それに気づいたナ・ヒドは、とても会いたかった相手がペク・イジンであると錯覚した。
そして、ナ・ヒドのアップで第8話が終わった。
それは、ナ・ヒドが「運命の人」に本当に恋していることを自覚した瞬間でもあった。
見ていて、あのシーンには本当に心がときめいた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)+「ロコレ」編集部

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