輝かしいヒョンビンの真実2「苦しい時期を乗り越えて」

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2005年には大きな果実が実った。ヒョンビンが出演したドラマ『私の名前はキム・サムスン』は、50・4%という視聴率を叩き出した。彼はさらに幅広いファンから愛されるようになった。

写真=『私の名前はキム・サムスン』公式サイトより




ヒョンビンの演技力は?

『私の名前はキム・サムスン』は大成功だったが、そこで演じた御曹司のイメージをそのまま延長した映画『百万長者の初恋』は興行で惨敗し、ヒョンビンはしばらく活動を休むことになった。
その後、久しぶりにドラマ『雪の女王』(2006年)で彼は帰ってきた。ただし、ヒョンビンの演技は好評だったものの、粗いストーリーと相手役の女優ソン・ユリの演技が不評で、視聴率がよくなかったし、視聴者からの評価も厳しかった。
「このドラマから得られたのは、ロケ地の美しい景色とヒョンビンの演技だけ」
ヒョンビンにとって、そう言われたのがわずかに救いだったが、主役として責任を感じないわけにはいかなかった。この作品以後、ヒョンビンは再び水面下に潜り込んだ。
結局、2005年の『サムスン』以後の作品は、どれも高い評価を得られていない。これは、ヒョンビンにとって大きな精神的負担になった。
あるインタビューで彼が「大衆から忘れられてしまうのが何よりも怖い」と吐露したほどだから、その苦しみは相当に深い。




多くのファンも心配していた。
しかし、ヒョンビンの作品選択は失敗の連続だったと言えるだろうか。
ヒョンビンの出演作のなかで最も重要なターニングポイントとなったのはドラマ『アイルランド』だった。イ・ナヨンという安定した演技力を持っている先輩が相手役という点が彼にとって心強かったが、シナリオ作家のイン・ジョンオクの独特なキャラクターと繊細な感受性から出るセリフはまだ新人と言えるヒョンビンが挑むには難しいものだった。特に彼の前作が軽いタッチのシットコムで、一般のドラマでの主演はこの作品が初めてだと考えると、危ない選択ではないかと心配された。いくらマニアから支持され、固定ファンを持っているイン・ジョンオクのシナリオだとしても、大衆的とは言えないドラマを初めての主演作としたことは、若い新人俳優には危険な要素が多すぎた。
しかし、まるで初めから彼のために作ったようなピッタリ合うキャラクターと、それを120%生かしたヒョンビンの演技力は、彼が短期間に消えていく若きスターでないことを視聴者に知らしめた。そして、次作の『サムスン』がメガヒットして、彼の人気は急上昇した。キム・ソナのドラマとも言える『サムスン』だったが、ヒョンビンは彼女に負けない演技を見せた。確実に実力が備わっていたのだ。

文=朴敏祐(パク・ミヌ)+「ロコレ」編集部

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