神秘な世界に酔う!/『徐福』公開記念の『トッケビ』再会1

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超人気脚本家のキム・ウンスクが長く温めていた企画としてドラマ化された『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』。コン・ユが高麗時代から900年以上も生き続けている驚異の人物を演じているのだが、ドラマでは神秘の世界が存分に展開されていた。その世界は、今までに想像したことがないものだった。




奇想天外の世界

数年前の韓国ドラマでは、時代を超えてタイムスリップするという設定の作品が多かった。現代人が過去の一時期にタイムスリップしたり、過去の人物が現代に甦ったり……。一種のブームのように、タイムマシン的なドラマが作られた。
さすがに食傷気味になったと思っていたら、今度は度肝を抜かれるような異質のドラマが制作された。それが『トッケビ』だった。
この『トッケビ』の場合は、一連のタイプスリップものとは明らかに違っている。人間が時空を超えて他の時代に移っていくのではなく、900年以上も前の人間が現代までずっと生き続けているという設定だ。
「こんな奇想天外なことをよく思いつくね」
率直にそう思うのだが、そこは脚本家のキム・ウンスクの腕が冴えわたっている。
実際、『トッケビ』が描く世界は変わりすぎている。人間が1千年近くも生きているし、ドアを一歩出れば地球の反対側にも行くことができる。




『トッケビ』の中で当初一番驚いたのが、コン・ユが演じるキム・シンは、胸に剣が刺さったまま現代をさまよっているという設定だ。「トッケビの花嫁」と呼ばれる女性を見つけて、その剣を抜いてもらわなければ安らぎの世界に行けない。
そんなキム・シンが同居しているのが、死にゆく人々を天界に導く死神だ。イ・ドンウクが演じているが、その存在はどこかコミカルで、死神らしくない。そこがまたドラマの狙いでもあるのだろう。
キム・シンは、ようやく「トッケビの花嫁」としてウンタクと出会う。この女性もまた普通ではない。自分にだけ幽霊が見えていて、キム・シンの命運を握る絶対的な存在にもなっている。
以上のように、『トッケビ』というドラマは、「こんなにも空想の世界を楽しませてくれるのか」というほどに神秘的だ。
そんな世界に酔いながらふと考えてみる。「現代人の誰もが胸に剣が刺さったまま生きているのではないか」と……。
(ページ2に続く)

韓国の視聴者はどう評価したか/『徐福』公開記念の『トッケビ』再会2

人間の生死をどう描いたか/『徐福』公開記念の『トッケビ』再会3

コン・ユとイ・ドンウクの絶妙な演技/『徐福』公開記念の『トッケビ』再会4

コン・ユが演じた重要な場面とは?/『徐福』公開記念の『トッケビ』再会5

コン・ユこそがトッケビそのものでは?/『徐福』公開記念の『トッケビ』再会6

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