「ファンを信じています」
ソ・ジソブの記者会見で印象的な発言を2つよく覚えている。
1つは、「共演者とのコミュニケーションはどのようにしていますか?」と尋ねられたときだ。
ソ・ジソブは冷静な表情でこう言った。
「俳優同士というのは、あまり言葉はいらないと思います。目を見ただけでも通じ合うものがありますから……」
もう1つは、「アクションシーンで苦労されたことはありますか?」という問いに対する答えだ。
「アクションシーンは、素敵にカッコよく撮る必要がありますが、ケガ人を出さないということも大事です」
2つの発言を振り返って心に浮かぶ単語は「信頼」だ。おそらく、ソ・ジソブはそれを胸に刻んで共演者との撮影にいつも臨んでいることだろう。
映画『軍艦島』は、韓国が日本の植民地だった時代の話だ。日本にも多くのファンを持つ彼にとって、出演を躊躇する感情はなかったのだろうか。
ソ・ジソブは明快に言った。
「心配はしませんでした。私はファンを信じています」
この発言を聞いて、再び「信頼」という言葉を思い出した。
文=「ロコレ」編集部
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