悪の手先だった鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)/朝鮮王朝人物実録7

このエントリーをはてなブックマークに追加

ついに「貞敬夫人」に!

世子は子年の生まれだった。
不可解な出来事は世子の将来を不吉に見せる仕業と思われた。誰がこんなことをしでかしたのか。
執拗に犯人探しが行なわれた結果、当日の敬嬪・朴氏の行動が怪しいということになり、彼女は宮中から追放された。




しかし、現在では「灼鼠の変」をしかけたのは鄭蘭貞だ、という説が有力になっている。彼女は文定王后の敵をつぶすためなら、どんなことでも率先して行なった。
その褒美として、鄭蘭貞は文定王后から「自由に王宮を出入りしていい」という許しを得た。この特権は鄭蘭貞を有頂天にさせた。彼女は王宮内で我がもの顔にふるまうようになった。
ついには、尹元衡と共謀して彼の妻を毒殺し、その後釜にすわった。念願だった尹元衡の正妻となった彼女は、従一品の品階を授与された。
この品階をもつと、「貞敬(チョンギョン)夫人」と尊称されるのだが、そう呼ばれる気分は最高だった。
(ページ3に続く)

中宗(チュンジョン)は不本意な王だった/朝鮮王朝人物実録2

鬼のような文定(ムンジョン)王后/朝鮮王朝人物実録6

朝鮮王朝おもしろ人物列伝(尹元衡〔ユン・ウォニョン〕編)

朝鮮王朝おもしろ人物列伝(明宗〔ミョンジョン〕編)

『オクニョ』に登場!明宗(ミョンジョン)を早死にさせた文定(ムンジョン)王后

固定ページ:
1

2

3

必読!「ヒボン式かんたんハングル」

「韓流ライフ」というジャンルの中に、「ヒボン式かんたんハングル」というコーナーがあります。ここには、日本語と韓国語の似ている部分を覚えながら韓国語をわかりやすくマスターしていく記事がたくさん掲載されています。日本語と韓国語には共通点が多いので、それを生かして韓国語の習得をめざすほうが有利なのです。ぜひお読みください。

ページ上部へ戻る