パク・ボゴムが『雲が描いた月明り』でイ・ヨン(孝明世子)を甦らせた!

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『雲が描いた月明り』についても紹介している『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』(康熙奉〔カン・ヒボン〕著/実業之日本社発行)

家族を想う気持ち

孝明世子は、歴史上で「不運の世子」として記憶される。そんな孝明世子を悲劇的に扱うのではなく、あくまでも若くてイケメンで有能であったと描いたのが『雲が描いた月明り』だった。
このドラマでは、様々な人間模様の中で家族の大切さが描かれていた。




パク・ボゴム自身もこう語っている。
「イ・ヨンという人物は、誰よりも家族を想う気持ちが強かったと思っています。彼は、家臣の人たちからは無力な王子として見られていたかもしれません。それでも私は、家族を守っていこうとする彼の気持ちを忠実に考えながら演じていました」
この言葉からもわかるように、パク・ボゴムは常にイ・ヨンに成りきって、彼ならばどう行動したかと考えながら演じていた。それが可能だったのは、パク・ボゴムの家族に寄せる思いが強かったからだ。
実際、『雲が描いた月明り』が大ヒットしたことによって、今後は誰もが、孝明世子についてはパク・ボゴムの颯爽とした姿と共に思い出すだろう。
それは最良なことに違いない。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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