朝鮮王朝で儒教が定着させたのがスープと肉の食文化!

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康熙奉(カン・ヒボン)著『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』(実業之日本社発行/2018年11月2日発売)

ソルロンタンの由来

特に、貴重な肉をより多い人に食べさせるためにスープが発達した。その代表的な例がソルロンタンだ。
牛の骨といろんな部位の肉を長時間煮込んで作るスープで、今もスープ料理の定番としてよく食べられている。
ソルロンタンの由来には諸説があるが、「農業の神の先農氏(ソンノンシ)を祀るとき、いけにえとした牛を参加した人たちと一緒に食べるためにスープにしたもの」が始まりだったという説がもっともよく知られている。




ソルロンタンというスープの名称も、先農(ソンノン)にちなんだものだという。こうして作られたスープを祭祀に参席した人たち皆で一緒に食べることによって共同体の結束力を固めたのである。
これは今も同じ鍋のものを皆で食べる習慣として残っている。
衛生的によくないという意見もあって、韓国人の中でも嫌がる人もいるが、一般的には当たり前のように受け止められている。
(ページ3に続く)

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