1998年の秋、当時の韓国の金大中(キム・デジュン)大統領は国賓として10月7日から10日まで来日し、小渕恵三総理大臣との間で会談を行ない、「日韓パートナーシップ宣言」が発表された。それから20周年を迎えた。
宣言の主旨
日韓パートナーシップ宣言は、歴史問題でもめずに未来志向で日韓関係を良好に導いていこうというメッセージであった。
その日韓パートナーシップ宣言の主要な文章は以下のとおりだ。
「両首脳は、過去の長い歴史を通じて交流と協力を維持してきた日韓両国が、1965年の国交正常化以来、各分野で緊密な友好協力関係を発展させてきており、このような協力関係が相互の発展に寄与したことにつき認識を共にした」
「小渕総理大臣は、韓国がその国民のたゆまざる努力により、飛躍的な発展と民主化を達成し、繁栄し成熟した民主主義国家に成長したことに敬意を表した」
「金大中大統領は、戦後の日本の平和憲法の下での専守防衛及び非核三原則を始めとする安全保障政策並びに世界経済及び開発途上国に対する経済支援等、国際社会の平和と繁栄に対し日本が果たしてきた役割を高く評価した」
「両首脳は、研究者、教員、ジャーナリスト、市民サークル等の多様な国民各層間及び地域間の交流の進展を促進することとした」
「両首脳は、日韓フォーラムや歴史共同研究の促進に関する日韓共同委員会等、関係者による日韓間の知的交流の意義を高く評価するとともに、こうした努力を引き続き支持していくことにつき意見の一致をみた」
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