2018年の上半期(1月~6月)に日本を訪れた外国人観光客は1589万8900人で、前年より15.6%アップした。外国人の内訳を見ると、圧倒的な人口を誇る中国人が405万6400人で1位なのだが、中国人と同じくらい日本に来ているのが韓国人で、その数は401万6400人だった。前年比で18.3%の増加だ。人口が5000万人にすぎない韓国で、なぜ半年だけで400万人以上も日本に来るのだろうか。
統計が物語る
私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)は浅草の近くに住んでいるので、毎日のように浅草を通るのだが、そこでいつも感心するのはハングルが盛んに飛び交っていることだ。ハングルを耳にする度に、「韓国人観光客が本当に多い」と思う。それは、大阪の繁華街を歩いているときも同様だった。
韓国から来た観光客は、服装などの見た目ですぐにわかるのだが、実際にハングルをしゃべっているのを聞いていると、「日本に来て観光を楽しんでいるなあ」と実感する。
数字が端的に示している。
なにしろ、2018年上半期(1月~6月)に、韓国から401万6400人も来日している。
逆に、日本から韓国に行っている観光客はどうだろうか。
2018年上半期に韓国を訪れた外国人観光客は722万人で、前年より6.9%増加したが、その中で日本からの観光客は131万人であった。
これは、前年より18.0%増えている。南北関係の改善やK-POPの人気などが後押しとなって、韓国に行く日本人観光客が増えているが、それでも半年で131万人である。同じ時期に、韓国から日本には401万人も訪れている。人口ははるかに日本のほうが多いにもかかわらず……。(ページ2に続く)