韓流20周年の軌跡と奇跡1「『冬のソナタ』誕生!」

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今年は韓流20周年に当たる。NHK・BSで『冬のソナタ』が2003年4月から放送されたことを契機にして、日本で爆発的な韓流ブームが起きるようになった。以来20年、その間にどんなことが起こったのか。「軌跡と奇跡」をリポートしていこう。

画像=Pan Entertainment




『冬のソナタ』のストーリー

美しい水辺の風景をもつ春川(チュンチョン)市の高校。活発な高校生ユジン(チェ・ジウ)の前に現れた転校生の名はチュンサン(ペ・ヨンジュン)と言った。どこか陰がある美男子だった。恋に焦がれるユジンは徐々にチュンサンに惹かれていった。
気が気でないのは幼なじみのサンヒョク(パク・ヨンハ)で、ユジンとチュンサンの仲を苦々しく見つめている。さらに、美貌を誇るクラスメートのチェリン(パク・ソルミ)もチュンサンを狙ってユジンに激しい対抗心を燃やしていく。
春川に初雪が降った日、ユジンとチュンサンは初めてデートをして、雪の景勝地で忘れられない一日を過ごす。二人の愛が深まっていくはずだったのだが、チュンサンは交通事故に遭ってユジンの前から姿を消す。涙も枯れるほど嘆き悲しむユジン。初恋は淡く終わった。
それから10年後。ユジンはソウルで建築設計士になっていた。サンヒョクと婚約もして結婚間近だった。




しかし、ソウルに初雪が降った夜に街角でユジンはチュンサンと生き写しのミニョンを見かける。彼はチェリムの恋人だった。二人はパリで知り合ったという。ミニョンがあまりにチュンサンと似ているので激しく動揺するユジン。しかも、ユジンは偶然にもスキー場の再開発プロジェクトを通してミニョンと同じ仕事をする運命となる。
お互いに惹かれていくユジンとミニョン。サンヒョクはユジンを取り戻そうとミニョンと対立し、チェリムもユジンの横恋慕を厳しくなじる。
ここから物語は複雑に入り組んでいく。実はミニョンはチュンサンその人だったのである。記憶喪失に陥っていたミニョン自身も自分がチュンサンであったことがわからなかっただけなのだ。
死んだはずの初恋の人が生きているとわかって、ユジンは失われた10年を取り戻したような幸福感を味わう。しかし、ユジンおよびサンヒョクの父とチュンサンの母の3人が高校の同級生であった事実がわかり、チュンサンの出生の秘密が少しずつ明らかになっていく。ユジンとチュンサンの恋の行方は……。
韓国のKBS(日本のNHKに相当する公共放送)で2002年1月から3月まで放送された『冬のソナタ』(原題は『冬の恋歌』)は、様々な社会現象を起こすほどの一大ブームを巻き起こした。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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