子供たちに家業を継がせない
仮に、韓国で食堂を開いた人が成功したとしよう。
この場合、創業者は成功で得たお金を使って、子供たちに最高の教育を受けるような環境を整備するだろう。
そして、このように言うはずだ。
「家業を継がなくていいから、いい大学に入って大学教授や弁護士や医者に絶対になりなさい!」
くどいくらいに、創業者は「家業を継がなくていい」と強調するはずだ。
なぜならば、韓国では医者、弁護士、大学教員、高級官僚といった職業がもっとも尊重され、親は子供にそういう職業に就いてくれることを最大限に願うからである。そして、そのための教育資金をふんだんに使う。
かくして、仮に食堂で成功しても、その店は一代限りで、子供たちは店を継がないで別の道を歩んでいく。(ページ3に続く)