NHKの総合テレビで放送されている『オクニョ 運命の女(ひと)』。チン・セヨンが扮するオクニョは、16世紀の朝鮮王朝時代に典獄署(チョノクソ)で育った設定になっている。この典獄署とは、どんな役割を持った場所なのだろうか。
刑曹(ヒョンジョ)に所属する役所
現代的に言えば、典獄署は刑務所と同様だ。この典獄署の施設には多くの囚人たちが収監されていたのだ。
組織から見れば、典獄署は朝鮮王朝時代に法務全般から刑罰までを仕切った刑曹(ヒョンジョ)という官庁に所属していた。
そして、拘束された囚人たちを管理し、裁判によって決まった刑を執行する役目を負っていた。
この典獄署で実務を担当する役人のトップは主簿(チュブ)と呼ばれた。その主簿の下に奉事(ポンサ)がいて、さらに下に参奉(チャムボン)という役人がいて業務を補佐していた。
その他に、書吏(ソリ)と羅将(ナジョン)という役職が典獄署にはあった。(ページ2に続く)
文定王后とは誰なのか?『オクニョ 運命の女(ひと)』の登場人物(前編)
文定王后とは誰なのか?『オクニョ 運命の女(ひと)』の登場人物(後編)