韓国時代劇にはなぜ女性主人公が多いのか

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

朝鮮王朝の歴史をみると、儒教が国教として国土の隅々まで浸透していた。儒教には男尊女卑の思想がある。それだけ女性は厳しい立場に置かれたのだが、実は朝鮮王朝時代には、王族女性が最高権力者になることができる政治体制が保たれていた。その史実が、現代の時代劇の制作に好都合だったのである。

'µ¿ÀÌ' ÇÑÈ¿ÁÖ, ¾Æ¿ª¹è¿ìµé°ú ÇÔ²²

『王女の男』に登場した貞熹王后

朝鮮王朝では未成年のままで即位する王が意外と多かった。
この場合、王族女性の最長老(王の母か祖母)が、王が成人するまでに垂簾聴政(すいれんちょうせい)を行なうのが習わしだった。垂簾聴政とは摂政のことで、幼い王の背後に御簾(みす)を置き、その奥にいた王族女性の最長老が重要な政策を最終的に決定するのである。




最初に垂簾聴政をしたのは、7代王・世祖(セジョ)の正室だった貞熹(チョンヒ)王后。彼女はドラマ『王女の男』でも最後まで目が離せないほど重要な役割を担っていた。この貞熹王后の後にも垂簾聴政をした女性が多いが、そんなときにかぎって独裁的な政治が横行して世が大いに乱れている。(ページ2に続く)

ページ:

1

2 3

関連記事

  1. なぜ韓国時代劇はこんなに面白いのか

  2. トッケビに出会う幸せ「第7回・生と死」

  3. 『青春ウォルダム』のような世子がいてくれたら!

  4. 見逃したドラマをここで見る1『気象庁の人々』

  5. 韓国ドラマのツボ3「運転中の韓ドラあるある」

  6. 韓流の将来を憂えたイ・ビョンフン監督の10年前の提言!

  7. 愛し合いながら別れた2人/とてつもない傑作物語『二十五、二十一』13

  8. 制作から10年!やっぱり『華麗なる遺産』はチョー面白い

  9. 『無人島のディーバ』がとても面白い

PAGE TOP