韓国時代劇にはなぜ女性主人公が多いのか

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朝鮮王朝の歴史をみると、儒教が国教として国土の隅々まで浸透していた。儒教には男尊女卑の思想がある。それだけ女性は厳しい立場に置かれたのだが、実は朝鮮王朝時代には、王族女性が最高権力者になることができる政治体制が保たれていた。その史実が、現代の時代劇の制作に好都合だったのである。

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『王女の男』に登場した貞熹王后

朝鮮王朝では未成年のままで即位する王が意外と多かった。
この場合、王族女性の最長老(王の母か祖母)が、王が成人するまでに垂簾聴政(すいれんちょうせい)を行なうのが習わしだった。垂簾聴政とは摂政のことで、幼い王の背後に御簾(みす)を置き、その奥にいた王族女性の最長老が重要な政策を最終的に決定するのである。




最初に垂簾聴政をしたのは、7代王・世祖(セジョ)の正室だった貞熹(チョンヒ)王后。彼女はドラマ『王女の男』でも最後まで目が離せないほど重要な役割を担っていた。この貞熹王后の後にも垂簾聴政をした女性が多いが、そんなときにかぎって独裁的な政治が横行して世が大いに乱れている。(ページ2に続く)

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