4カ月で社会復帰に備える
軍隊というのは、徹底した階級の世界である。
階級が違えば、立場がガラリと変わる。中でも、兵長は兵役軍人ではその上がいないという意味で、気分的に相当な余裕ができる。
さらに、体力的には二等兵や一等兵と比べて随分と楽になる。仮に二等兵がする仕事が100で、一等兵がする仕事が80だとすると、兵長は30くらいに減るかもしれない。それもそのはずだ。雑務は二等兵や一等兵がみんな代わりにやってくれるからだ。
それらを含めて、兵長になって一番感じるのは「除隊が近い」ということだろう。これまで軍隊の中で17カ月も耐え忍んできたのである。残り4カ月というのは、感覚的には「アッという間」だ。
この短い間に、兵長は社会復帰に備えた準備に入る。変化が激しい韓国社会は、21カ月の間にめまぐるしく変わっている。
そうした変化に対応するための情報収集や自己開発も兵長の期間の重要な仕事になるのである。(ページ3に続く)