超新星ユナク 孤高のリーダーシップ(第2回)

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他の5人に残したメッセージ

20140410-ユナク (12)

ユナクにとって一生忘れられないという日は何日もあるだろうが、その中でも特別に感慨深いのは2011年10月16日ではないか。

この日、さいたまスーパーアリーナで超新星のイベントがあったのだが、同月25日に兵役入りを控えていたユナクにとっては入隊前の最後のステージだった。

ファンにしばしの別れの挨拶をする中で、ユナクは感極まって号泣した。その涙がビジョンに映し出されると、ファンも一緒になって涙を流した。

ユナクはファンへの感謝の手紙を日本語で読み上げた。

「僕は世界中の誰よりも幸せです。こんなにりっぱなステージに立たせてもらえて、本当にうれしいです」

「メンバーにとっては僕がリーダーですが、僕のリーダーはファンのみなさんです。僕が戻ってくる日まで、僕が愛している他の5人を守ってください」




このようにファンに語りかけたユナク。彼は入隊を控えて、本当に「寂しくて」「不安で」「申し訳ない」と思っていたはずだ。自分だけグループを離れなければならないこと、未知なる軍隊に足を踏み入れなければならないこと、ファンにしばらく姿を見せられないこと……こうした辛さがいっぺんに胸に迫っていた。

しかし、どんなに辛くとも、行かなければならない道がある。それが彼にとっての兵役だった。

リーダーがいなくなったグループのことを考えると心配は尽きないが、ユナクは残った5人のことを愛するファンに委ねた。ファンにリーダーになってほしいという呼びかけは、彼がメンバーに残す最高のメッセージだった。

ユナクは1984年12月2日生まれである。2011年というと、韓国の兵役年齢では27歳に該当する。まだ入隊を延期することは可能だったが、かならず行かなければならないのなら、グループの中で一番年長の自分がまず率先して兵役を全うしよう、と考えたのだろう。

もちろん、後ろ髪を引かれる思いは強かったが、ユナクは2011年10月25日に陸軍に入った。所属したのは軍楽隊である。(ページ2に続く)

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