日韓政治問題に翻弄されない「頼もしき韓流」

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東京の宝飾会社に務める40代後半のMさん。2017年の11月以降に急に多忙になった。仕事ではない。日本各地にひんぱんに出掛けたからだ。スタートは札幌だった。11月11日。東方神起のドームツアーが始まった。

傑出している日本での動員力

札幌の夜の繁華街は大賑わいで、Mさんは「コンサートの熱気が夜の札幌を包み、各地から駆けつけたファンが興奮したまま夜通し語り合っていました」と言う。
東方神起のパフォーマンスのすばらしさが目に焼きついているそうだ。飛行機に乗ってホテルに泊まって見知らぬ街で騒ぎながら、韓流にはまった自分に酔いしれる……本当に楽しいと言う。
日本には、成熟したコンサート文化がある。顕著なのは集客力だ。多くの人が高いチケット代を払って会場に足しげく通うので、世界に冠たるクラシックの名門楽団もひんぱんに日本にやってくる。
それは、ポピュラーも同様だ。世界中の人気アーティストが日本を有効なマーケットだと考えている。その中でも、韓流の動員力が傑出しているだろう。本国以上に日本のファンは韓流アーティストのコンサートに出掛けている。たとえ、政治的に日韓がぎくしゃくしても、それは関係がない。政治は政治、エンタメはエンタメ、なのだ。




レンタルDVDのショップに行けば、韓流ドラマのコーナーが他を圧倒して広く確保されている。2017年には特に『太陽の末裔』と『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』のレンタル実績が高かったという。韓流ファンの好みがよくわかる作品名だ。
東京の新大久保へ行けば、歩道からあふれんばかりに人が集まっている。大阪の鶴橋の焼肉街も活況を呈している。
新大久保では特にチーズタッカルビが大変な人気を集めていて、どの韓国食堂でも表の看板にチーズタッカルビを大々的に並べている。特に行列ができる「市場タッカルビ」という店は2時間待ちが当たり前。それでも人が途切れない。
チーズタッカルビの人気は韓流を超え、大手のファミレス・チェーンもメニューに加えるほどだ(ページ2に続く)。
韓国の哀しみは韓国にいないとわからない

〔総集編〕韓国はなぜ日本の植民地になったのか

韓国ドラマの根幹をなす「恨(ハン)」とは何か

韓国社会における「対立」の構造について

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