朝鮮王朝では「王位継承をめぐる骨肉の争い」が多かった(特別編)

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朝鮮王朝では、王家を揺るがす大事件があまりに多く起こっている。その最たるものが、王位継承をめぐる骨肉の争いである。王族同士の熾烈な闘いをここで改めて振り返ってみよう。

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まずは「王子の乱」

朝鮮王朝は王を頂点とする中央集権国家なので、王が誰になるかによって王族や官僚も立場がガラリと変わった。
それだけに、王を取り巻く人たちにとっては後継者の動向が死活問題であり、結果的に王の座をめぐる争いが熾烈をきわめた。その渦中で、親子や兄弟の間で骨肉の争いが多発したのだ
それでは、どんな争いがあったかを見てみよう。
その1。
初代王・太祖(テジョ)の後継者をめぐって第1夫人と第2夫人の息子たちが激しく争い、第1夫人側の息子たちが、後継者に決まっていた第2夫人の息子を殺害した。これが1398年に起こった「王子の乱」である。




その結果、太祖の五男の芳遠(パンウォン)が実権を握り、彼は3代王・太宗(テジョン)として即位し、朝鮮王朝の初期の骨格を作り上げた。
(ページ2に続く)

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