日韓関係は「史上最悪」ではなく「史上最高」なのでは?

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メディアでは現在の日韓関係をよく「史上最悪」レベルと表現している。これには違和感を感じる。多くの人たちが日韓の間を往来している。これは、二千年の日韓関係では初めてのことなのに……。




750万人という数字

私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)は浅草の近くに住んでいるので、毎日のように浅草を通るのだが、そこでいつも感心するのはハングルが盛んに飛び交っていることだ。ハングルを耳にする度に、「韓国人観光客が本当に多い」と思う。それは、大阪の繁華街を歩いているときも同様だ。
韓国から来た観光客は、服装などの見た目ですぐにわかるのだが、実際にハングルをしゃべっているのを聞いていると、「日本に来て観光を楽しんでいるなあ」と実感する。
数字が端的に示している。
なにしろ、2018年には韓国から約750万人が来日している。人口が5000万人の国の「750万人」である。信じられないほどの多さだ。
なぜ、これほど多くの人が韓国から日本に来るのか。
はっきり言えるのは、韓国人にとって日本は「国内旅行」に近い感覚だということ。
たとえば、東京に住んでいれば、国内で遠出しようとすると北海道や九州や沖縄など候補がたくさんある。
しかし、ソウルに住んでいて飛行機で遠出しようとすると済州島(チェジュド)しかないし、そこは狭い。




それでなくても韓国の人たちは、国が南北に分断されていて閉塞感があるのに、さらに狭い国土で遠出する場所も少ない。そこで、目を向けるのが日本だ。
近いということもあって、ほとんど国内旅行の感覚で日本を目指すのである。この場合、日韓の歴史問題はほとんど影響しない。韓国の人たちは完全に割り切っている。
(ページ2に続く)

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