ファンにアピールする能力が高い
最初から疑いの目で見ている視聴者というのは、俳優を好意的に評価しようとするより、どうしても悪い点を見つけようとする。そんな視聴者の心を一瞬に虜にしたことだけで、イ・ミンホの演技力は十分立証されたといえるだろう。
彼が先輩たちに比べて若いなりに安定的な演技力を手に入れたのは、早く自分の道を定めて邁進してきたからだ。
出演作品の選定も先輩たちとは違った。
多くの先輩俳優たちはドラマと映画を分けて、ドラマで実力を身につけてから、映画に進出する順序を守ってきた。しかし、イ・ミンホの場合は、2006年にデビューしてから、ドラマだけではなく何本もの映画にも出演している。
若いにもかかわらず、安定した演技力と柔軟な作品選択を見せたイ・ミンホ。彼は、先輩たちが敷いてきたレールをただ追うのではなく、自分だけの道を探し出して歩んできたのだ。
『花より男子』でスターダムに上がり、以後も『シンイ-信義-』や『相続者たち』といった話題作に主演してスター街道を驀進してきた。周囲に言われるままに動くのではなく、自分が求めているものを得るために必要な技量を磨いて感覚を養ってきた賜物だ。
俳優が自ら常に変化しようと努力する姿は、ファンにとってこれ以上ないほど頼もしい。イ・ミンホが新世界を見つけたなら、ファンは関心と期待をもって彼の変化と成長を追い続けるだろう。
しかも、彼はイメージや演技だけではなく、自分自身をファンにアピールする能力が高い。そこに、人気が持続している理由があるのだ。
そのイ・ミンホは『青い海の伝説』に主演したあと、兵役に入り、社会服務要員としてソウル市内の福祉施設で服務を続けた。そして、2019年4月25日に兵役を終えて芸能界に戻ってきた。
注目の復帰先は『ザ・キング:永遠の君主』に決定した。このドラマは韓国随一の脚本家とも言われるキム・ウンスクの最新作で、イ・ミンホは『トッケビ』でさらに評価を高めたキム・ゴウンと共演することになった。
同作は2019年の後半に撮影を行ない、2020年の上半期に放送される予定だ。
兵役を終えたイ・ミンホが再び新しい世界に挑んでいく。
(文=「ロコレ」編集部)
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