兵役で培った経験を生かす
兵務庁は「健全な兵役文化」に貢献した人を「模範兵士」として表彰しているが、テギョンの選定理由は以下のようなものだった。
「アメリカの永住権を放棄して、腰の椎間板ヘルニアで社会服務要員の判定を受けたにもかかわらず、手術と治療の末に自ら進んで入隊して他の兵士の模範となりました。部隊でも、常に率先した姿勢で軍生活を誠実に行なって、隊員の中でも良い評価を受けてきました」
このように、テギョンは誇らしく讃えられた。
そして、今回の除隊となった。
彼が入隊したとき、除隊日は2019年6月3日とされていたのだが、2018年10月から兵役期間の短縮が段階的に実施されていて、テギョンの場合も18日間の短縮を受けた。
それによって、除隊日は5月16日に早まったのである。
これから芸能界に復帰するテギョン。兵役で培った経験を今後は芸能活動で大いに生かしてくれるだろう。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
康 熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化と、韓流および日韓関係を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズはベストセラーとなった。主な著書は、『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』『日本のコリアをゆく』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『悪女たちの朝鮮王朝』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』。