どんな訓練なのか
戦闘技能の訓練では小銃の操作や管理を学び、次に、銃の構え方やマトの狙い方を練習する。
その上で、一番重要な射撃訓練に移っていく。
続いて、手榴弾の扱い方と投げ方を学ぶ。
その後は遊撃訓練が実施される。
これは、地面に這いつくばって仮想の敵にちょっとずつ近づく訓練であり、肉体的にも苛酷である。
たとえば、全身が筋肉痛となり夜も痛みが消えない。それでも辛抱していかなければならない。
新兵訓練の終盤では、テントを張って宿泊する野営訓練、重い荷物を背負って早足で20キロくらいを歩く行軍などを行なう。
以上が新兵訓練の中身だ。
新兵訓練が終了したときには、それ以前とは見違えるばかりに体力が向上しているはずだ。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
康 熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化と、韓流および日韓関係を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズはベストセラーとなった。主な著書は、『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』『日本のコリアをゆく』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『悪女たちの朝鮮王朝』『宿命の日韓二千年史』『韓流スターと兵役』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』。