『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』の中で、急にキム・シン(コン・ユ)のもとを離れたウンタク(キム・ゴウン)がスキー場でアルバイトをする場面がある。そのロケ地が、平昌(ピョンチャン)オリンピックのアルペンスキー競技会場でもあった龍平(ヨンピョン)リゾートだ。ここは、『冬のソナタ』のロケ地としても有名だった。
そこは「ドラゴンピーク」!
私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)は、日本でも韓国でも多くのドラマを見てきたが、一番心に残っているのは『冬のソナタ』だ。このドラマが自分にとってのナンバー1なのだが、『トッケビ』を見ると『冬のソナタ』との共通点を多く感じる。
韓国では『冬のソナタ』が2002年の放送で、『トッケビ』は2016年だ。10数年の時間差があるが、『冬のソナタ』で貫かれた「究極の愛」が描き方を変えて『トッケビ』で再現されたという気がしている。
そうした印象をさらに深めるのが、ロケ地が同じだということだ。両ドラマに共通するロケ地と言えば、韓国を代表するスキー場の龍平リゾートだ。
『冬のソナタ』でも、チュンサン(ペ・ヨンジュン)とユジン(チェ・ジウ)が一緒にゴンドラに乗ってスキー場の一番てっぺんに行く場面があった。そこは「ドラゴンピーク」と呼ばれているが、私もかつて頂上からのすばらしい景色を堪能したことがある。
一方の『トッケビ』では、ウンタクが1人でゴンドラに乗って行くと頂上でキム・シンが待っていた、という場面だった。
2人はそこでお互いの愛を確認しあうのだが、『冬のソナタ』でも同じようなシーンがあった。ちょっと比べてみよう。
まずは、『冬のソナタ』の場面から。
ドラゴンピークでユジンは手を合わせてお祈りをしていた。
チュンサンがユジンに「何をお祈りしていたの?」と尋ねる。
ユジンは「あなたと一緒にいられますように……と。あなたは?」
すかさずチュンサンが「僕も同じ」と答える。
笑い合う2人。束の間の幸せを象徴するような場面だった。
(ページ2に続く)
『トッケビ』から2年!黄金の40代に入るコン・ユの情熱とは?
『トッケビ』でコン・ユが立ち尽くす度に1枚の絵画が生まれる!