軍楽隊の隊長とは?
たとえば、「私は音楽が得意です」と申告すると、「君はどんな楽器ができるのか」と教官から問われる。
そのときに、「ピアノです」「ギターが弾けます」と答えると、実技試験によってその技量を判定される。
実技試験はあるのだが、技量がプロ級である必要はない。そこそこに楽器ができれば、「あとは練習して上達すればいい」という考え方があり、ある程度の技量があれば、そのまま軍楽隊に編入されるケースが多い。
要は、師団に所属する軍楽隊の楽器別の欠員状況によるのだ。ギターの隊員が少ないとなれば、優先的にギターの隊員を入れなければならないので、多少弾ければ「はい合格」となるケースもある。
このあたりが、A級軍楽隊・B級軍楽隊と根本的に違うところである。
なお、各師団の軍楽隊員は25人前後によって構成される。
軍楽隊の隊長は、階級でいえば中尉から少領(少佐)くらいの職業軍人が担当する。職業軍人といっても、音楽大学を出ているとか専門的に音楽を学んだ人である。
なお、軍楽隊で重要なのは楽器の編成である。それでは、師団に所属する軍楽隊には、どんな楽器の担当者がいるだろうか。
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