過密な撮影日程
俳優やスタッフも大変なのですが、日本では考えられないような超過密日程がかえって土壇場での底力を引き出し、作品にテンポの良さをもたらしています。
つまり、切羽詰まった制作状況が逆に作品をエネルギッシュに彩っているというわけです。
とはいえ、制作スタッフや俳優たちは、いつも切羽詰まった状況まで追い込まれてしまいます。
「からだが持たない」
それが本音です。
そんな状況によって起きるトラブルも少なくありません。特に、放送に間に合わないという番組事故がよく起きます。
その元凶とされるのが過密な撮影日程であり、それを改善しなければならないという声がテレビ局の内部で常に生じています。
しかし、結局は制作費の問題で一向に改善されません。
制作スタッフも俳優も極限ギリギリで撮っている、というのが実情。結局は、現場がシワ寄せを受けているとしか言いようがないのです。
文=康 熙奉(カン ヒボン)
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