サムスンはいかにして「世界のブランド」になったのか(後編)

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携帯電話で大成功

半導体で大成功をおさめたサムスンが、次の基幹商品として狙ったのが携帯電話だった。携帯電話は最先端技術の結晶ともいえる商品だが、どの基幹部品に関してもサムスンは高い技術力をもっていた。絶対に成功するという確信をもって、総帥の李健熙(イ・ゴンヒ)は携帯電話事業に参入した。
しかし、当初は不良品に悩まされ、このままではサムスンのブランド名に大きな傷がつくのも間違いなかった。
すると、李健熙は不良品が出た機種を15万台も工場の一角に積み上げ、社員が見守るなかで一気に燃やした。
「これが今の自分たちの実力だ。こんなことが二度とあっていいのか」




工場に李健熙の檄が響いた。
自分たちが生産した商品が無残に焼かれる姿を見て、社員は誇りを取り戻すために何をすべきかを肝に銘じた。
サムスンのその後の飛躍はめざましく、携帯電話で世界シェアを拡大した。
結局、サムスンはいかにして「世界のブランド」になったのか。
それは、商品開発でも「速さは美徳」という概念を徹底させ、消費者のニーズを素早くつかんで機能に生かし、大ヒット製品をタイミングよく生み出せたからだ。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

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