新しい方向性を求めた時代劇『君主-仮面の主人』

このエントリーをはてなブックマークに追加

本格的な人間ドラマ

ケーブルテレビ系のドラマも増えて、ドラマが乱立気味の韓国において、平均視聴率が12%以上であれば、ひとまず成功と言っていい。あるいは、「若すぎる2人の主役でその数字を取れば想像以上の成果」とも言える。
かつては、視聴率が30%を越える時代劇がいくつもあったが、今はそういう時代ではない。視聴率の面で、『君主-仮面の主人』は大健闘であった。




とはいえ、日本で受けるかどうかは未知数だ。
ドラマのストーリーが史実とは違うフィクションで、「仮面で素性を隠した世子が、水の利権を牛耳る陰の権力集団と闘う」というストーリーは、韓国の歴史に習熟していない日本の視聴者からは、わかりづらいかもしれない。
ただし、『君主-仮面の主人』は脚本がしっかりしている。
「本格的な人間ドラマが見たい」
そういう通な視聴者なら大いに満足できる出来ばえだろう。

文=康 熙奉(カン ヒボン)

韓国ドラマに屋根部屋が数多く登場する理由

韓国のドラマは女性が書いて男性が撮る

韓国の芸能記者が語った「日韓のドラマの違い」

ページ:
1 2

3

関連記事

  1. トッケビに出会う幸せ「第5回・時空を超えた愛」

  2. ナム・ジュヒョク主演!『スタートアップ』を見ると元気になる

  3. 終盤に向けて『コッソンビ』の登場人物が熱い!

  4. 『空港に行く道』は愛の言葉はなくとも風景と音楽に癒される究極のラブストーリー

  5. 韓国ドラマに屋根部屋が数多く登場する理由

  6. 『花様年華~君といた季節~』は切ない大人のラブストーリーだ!

  7. 秀麗なジニョン!『雲が描いた月明り』でユンソン役を好演

  8. 『マイ・ディア・ミスター』は典型的にディープな韓国ドラマ!

  9. 時代劇とミステリーの新境地!謎解きとイケメンが織りなす『コッソンビ』

PAGE TOP