なぜ自転車に抵抗を感じるのか
2つ目は地形です。
ソウルは特に起伏の激しいところで、街のいたる所に坂があります。このため、ソウルを自転車で移動しようとすると、かえって歩くより疲れたり時間がかかったりするという現象が起きてしまいます。
わかりやすくいえば、ソウルは自転車に不向きな大都市なのです。それゆえ、韓国で多い出前もみんなバイクで行なっています。
さらに、韓国らしいのが3つ目の理由です。
それは、韓国人の自転車に対する意識が日本とはまったく違うということです。
韓国人の中には両班(ヤンバン/朝鮮王朝時代の上流階級)という意識が強い人が多く、自転車に乗ることに抵抗があります。
「見た目がチマチマしている」
「クルマが買えないみたいで、世間体がよくない」
そんなふうに見なされる傾向があります。(ページ3に続く)