BIGBANGのT.O.Pの兵役の履行状況が、義務警察から社会服務要員に変更になった。義務警察と社会服務要員は、両方とも軍務に就かないで兵役を行なう方法なのだが、どのような違いがあるのだろうか。
4級の人が社会服務要員になる
徴兵検査を行なうと、健康診断や精神面の状態によって、それぞれに兵役等級が判定される。
1級から3級の場合は、健康面で問題がないという判断で、現役兵としての軍務になる。実際に、陸軍や海軍に入隊して兵役期間を全うするわけだが、現役兵として軍務に就く代わりに人手不足の各地方警察庁に所属するのが義務警察という制度だ。
つまり、義務警察というのはあくまでも、徴兵検査で1級から3級までに判定された人が対象となる。
一方、社会服務要員は徴兵検査で4級の判定を受けた人たちが兵役の代替制度として利用するものである。
この4級は「補充役」に該当するのだが、持病などがあって健康状態にやや不安がある人が判定される場合が多い。
現役兵になることも、かろうじて可能なのだが、現在は兵士が不足しているわけではないので、地方自治体や福祉施設で勤務することで兵役を全うすることになる。
結局、義務警察は現役兵と認定された人たちの代替制度であり、社会服務要員は4級の補充役になった人が行なう兵役の制度なのだ。(ページ2に続く)