現代にふさわしいグループ
1つ目の理由が一番大きいが、2つ目の理由も不可欠なものだった。それは、ユーチューブなどの動画サイトで、彼らのことを世界の誰もが簡単にアクセスできるようになったことだ。
韓国のPSYや日本のピコ太郎がそうであったように、パフォーマンスを世界に広めるためには動画サイトが欠かせない。その潮流に防弾少年団も乗った。
しかも、彼らは一過性ではない。「話題」ではなく「実力」で世界に知れ渡ったので、そのパフォーマンスは持続して受け入れられるだろう。今後も彼らの時代が続くのだ。
3つ目の理由は、ヒップホップというジャンルがマッチしたことである。
今、世界的に格差が広がる時代を迎えて、若者たちの不満が鬱積(うっせき)している。それを音楽で解き放とうするするとき、ヒップホップのリズムは最良の手段となる。
世界の若者たちが防弾少年団に熱狂するのも、彼らが繰り出す重奏的なリズムが、精神の自由を取り戻してくれるからだ。(ページ3に続く)
BTS(防弾少年団)の『Burn the Stage : the Movie』を見てこう思った!