韓国時代劇『華政(ファジョン)』の序盤では、光海君と臨海君の悲劇的な兄弟関係が描かれていた。2人はなぜ、骨肉の争いを起こさなければならなかったのか。
長男としての面目
14代王・宣祖(ソンジョ)には当初、正室が産んだ子供がいなかったので、彼は側室が産んだ王子の中から後継ぎを選ばざるをえなかった。
長男は臨海君(1574年生まれ)で、二男が光海君(1575年生まれ)。
普通であれば、長男の臨海君が選ばれるのが当たり前なのだが、臨海君は人間的にその資格がないと判断され、二男の光海君が世子(セジャ/王の正式な後継者)に選ばれることになった。
そんな処遇に怒りをあらわにした臨海君。長男としての面目が立たなかった。(ページ2に続く)