2014年4月16日に起きたセウォル号沈没事故。多くの犠牲者が出た悲惨な事故だったが、当日の朴槿恵(パク・クネ)大統領の動静に7時間の空白がある。切迫した救助活動が行なわれていた時間に、果たして朴槿恵大統領は何をしていたのだろうか。
国家安全保障室長の証言
崔順実(チェ・スンシル)事件の解明のために設けられた国会の国政調査特別委員会は12月14日にも聴聞会を開き、事故当時の国家安全保障室長だった金章洙(キム・ジャンス)氏が出席した。その発言をもとに当日の状況を整理してみよう。
事故が起きた後の午前10時に、金章洙氏は朴槿恵大統領に書面で事故のことを報告した。すると、15分後に朴槿恵大統領から金章洙氏に電話があり、「人命被害が発生しないように!」との指示があった。
朴槿恵大統領からの電話は10時22分にもあった。その8分後に、彼女は海洋警察庁長にも直接電話をかけている。
しかし、それから正午までの動静がまったくわからない。(ページ2に続く)