12月9日、韓国国会にて朴槿恵(パク・クネ)大統領の弾劾訴訟案が可決された。朴槿恵大統領が前代未聞のスキャンダルをおかしたことは確かだが、ここまで追い込まれたのは、国民の怒りに触れたことが大きい。韓国の国民は朴槿恵大統領にどれほどの怒りを抱いているのだろうか。
相次ぐ不祥事の連鎖
10月24日、朴槿恵大統領が、演説文や閣議資料などを、親友の崔順実(チェ・スンシル)に渡して相談を受けていたことが発覚。翌25日には、国民への謝罪会見まで行なう事態となった。
しかし、民間人による国政介入に対する、国民の怒りは並大抵のものではない。さらに、「崔順実の娘チョン・ユラの名門大学不正入学疑惑」、「崔順実の影響下にある文化支援財団『ミル財団』とスポーツ支援財団『Kスポーツ財団』に、複数の大企業が資金を流していた疑惑」など、次々と暴かれる不正は大規模の抗議デモに発展した。2000年代最大最悪のスキャンダルといっていいだろう。(ページ2に続く)