本当の巨悪の3人は誰?
よく「朝鮮王朝の三大悪女」という言い方をする。
一介の女官から王妃まで上り詰め、最後は死罪になった張禧嬪(チャン・ヒビン)。
暴君・燕山君(ヨンサングン)の側室として贅沢三昧に暮らした張緑水(チャン・ノクス)。
王妃の手先として率先して陰謀に手を染めた鄭蘭貞(チョン・ナンジョン)。
この3人が朝鮮王朝時代の悪女として知られるのだが、私(康熙奉〔カン・ヒボン〕)から見れば、上記の3人は「三大」と冠を付けるほどの悪女ではない。私利私欲に溺れただけで、彼女たち自身には政治的な権力がなかった。
朝鮮王朝の本当の「三大悪女」は別にいる。それが、文定(ムンジョン)王后、貞純(チョンスン)王后、純元(スヌォン)王后の3人だ。(ページ4に続く)