質問2「各師団の軍楽隊というのは、どういう構成になっていますか?」
師団クラスの軍楽隊ですと、メンバーは25人前後です。師団本部の所属となりますので、師団の中では一目置かれた存在です。
軍楽隊の隊長は、中尉か大尉クラスの職業軍人が担当します。音楽を専門的に学んだ人がほとんどでしょう。
25人の隊員の内訳を見ると、クラリネット・フルート・サクソフォーンなどの木管楽器が10人前後、トランペット・トロンボーン・チューバなどの金管楽器が12人前後、シンバル・大太鼓・小太鼓などの打楽器が4人前後となっています。
ユンホの場合は、打楽器の4人前後の1人に入っているわけです。このような構成になっていますが、各メンバーは自分が担当する楽器を専門的にやってきた場合のほうが少ないのです。つまり、軍楽隊に入ってから本格的にその楽器を習う人もいて、それだけ猛練習が欠かせません。
しかも、兵役期間は陸軍の場合は21カ月ですから、ようやく上手になったら除隊ということも多いのです。そういう意味でも、軍楽隊として各楽器の担当者をまんべんなく配置させるというのが難しいといえるでしょう」(ページ3に続く)