朝鮮王朝おもしろ人物列伝(張緑水編)

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第18回 暴君を意のままに操った悪女

暴君と呼ばれた10代王・燕山君(ヨンサングン)の側室の1人だった張緑水(チャン・ノクス)。彼女は「朝鮮王朝3大悪女」の1人で、燕山君の傍若無人な振る舞いを助長した人物だ。そんな彼女の生涯を順を追って見ていこう。

ドラマ『王妃チャン・ノクス~宮廷の陰謀~』で張緑水(チャン・ノクス)を演じていたパク・チヨン

ドラマ『王妃チャン・ノクス~宮廷の陰謀~』で張緑水(チャン・ノクス)を演じていたパク・チヨン

幼少期の生活

張緑水は、幼少期にとても貧しい生活を送っていたが、9代王・成宗(ソンジョン)の従兄弟に当たる斉安大君(チェアンデグン)の臣下の妻となった。彼との間に息子まで産むのだが、しばらくして別れてしまう。

その後、底辺の身分から抜け出すために、張緑水は結婚している間に学んだ歌と踊りを生かして妓生(キーセン)となる。政治に興味を持っていなかった斉安大君は、自宅に妓生を呼んで歌舞を楽しむ生活をしていた。さらに彼は、妓生に歌や踊りを教えていて、何人もの妓生を育てたと言われている。そのため、張緑水は斉安大君の下で妓生として働いていたと思われる。




燕山君と張緑水の関係を取り持ったのは、斉安大君だった。すでに暴君として君臨していた燕山君は、自宅を訪ねてきた斉安大君と一緒にいた張緑水を、一目見て気に入った。臣下たちは「会ったばかりの見知らぬ女性を宮中に入れてはなりません」と反対するが、燕山君はそうした意見をすべて無視して、10歳年上の張緑水を側室として迎え入れた。(ページ2に続く)

悪夢の張緑水(チャン・ノクス)/朝鮮王朝悪女列伝2

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