『野王~愛と欲望の果てに~』(以下、『野王』と表記)では、クォン・サンウが極貧生活から脱出して、大統領夫人の座を狙う女性への愛を懸命に貫こうとする男ハリュを演じる。しかし、その愛は、彼女の裏切りによって復讐へと変わっていく。ヒロインは「涙の女王」で知られるスエ。また、本当の愛を知らない大企業の御曹司役として、ユンホ(東方神起)が出演していることでも大きな話題を呼んだ。
一発の銃声で幕を開ける
最愛の女性に裏切られて復讐に燃える男ハリュ(クォン・サンウ)。自らの野望の果てに大統領夫人にまで上りつめた女性ダヘ(スエ)、そして本当の愛を知らない巨大財閥の御曹司ドフン(ユンホ)。
3人の運命が交錯する、哀しくも激しい愛と復讐の物語が『野王』である。
捜査チームのハリュは、青瓦台(大統領官邸)に未曾有の押収捜査に入る。大統領夫人のダヘが、ハリュに銃を向ける。ダヘは、自分の部屋に招き入れたハリュに対して、愛情と裏切り、憎しみと憐みに満ちた切ない涙を流す。やがて、青瓦台に一発の銃声が響き渡ったのだが……。(ページ2に続く)