韓国における今までの芸能事務所は、マネージャーから独立した人が代表となるケースがほとんどだった。この場合、代表が芸能界をよく知っているという利点はあったが、他の世界のことは知らず、人脈も薄かった。それによって、他のジャンルに進出するといった事業の拡大には向いていなかったのだ。しかし、最近はそんな傾向に大きな変化があらわれている。
ビジネスモデルが変わった!
最近の芸能事務所は、スターの引き抜きや会社の合併を行なって、規模をどんどん大きくしている。
さらには、外部の資本が芸能事務所の収益の高さを評価して、どんどん投資をするようになっている。
こうした流れの中で、有力な芸能事務所は資金力が潤沢になってきた。特に、巨大市場となる可能性が高い中国でいち早く成功した芸能事務所は、今後も規模の拡大に邁進するだろう。
もちろん、韓国の芸能事務所で名が知られているのは、東方神起や少女時代を抱えるSMエンターテインメント、BIGBANGが所属しているYGエンターテインメント、2PMを育てたJYPエンターテインメントなどである。
この3つが3大事務所と言われてきたが、最近はEXOで大成功をおさめたSMエンターテインメントが1強の様相を見せている。
こうした芸能事務所は、かつてはコンサートとCD・DVDの制作で収益をあげていたのだが、今は総合エンターテインメント会社として飛躍してきている。(ページ2に続く)