表現力と誇示欲が特徴の若者たち
現在、K-POPのスターを夢見る若者たちは、それ以前の若者たちと明らかに違う感性や価値観を持っている。
最近の若者たちの世代的な特徴とは何だろうか。
特に、自己表現力と自己誇示欲の2つの点を挙げられる。
まず、以前の世代より「自己」というものを具体的な形で持っている。たとえば、先輩世代が集団の中で自己を探そうとしたとすると、今の若者はまず自己を持って社会を見ようとする。
これは少子化によって兄弟が少ないため、親の愛を独占し、周り(兄弟や友だち)と意見や感情交流する機会が少ない環境で育ったのが大きな原因だろう。
先に自己を確立した彼らはネットやモバイルを通じて、自分の意見を簡単に気軽に表現するスキルを身につけた。発達した韓国のオンライン環境は彼らに何よりも身近で便利な表現手段を与えたのだ。
オンラインでの表現は時間と場所を問わずに可能である同時に、相手を見なくても出来るという点で即興的に使える。頻繁に自分の感情と意見を表現してきた今の若者は優れた自己表現力を身につけることが可能となった。
また、大勢の対象に同時に伝達することができるオンラインの特徴は、彼らの自己誇示欲を刺激した。「人に自分を見せたい」という願望は「人より見た目が優れたい」「優れた見た目の人が羨ましい」という方向にも発達して、ルックス至上主義に走らせた。
ただし、意見と感情の交流や調節には不馴れなため、コミュニケーション能力が落ちて自己中心になりすぎるというきらいがある。そのあたりに課題が残っている。(ページ4に続く)