兵役代替制度としての義務警察
義務警察は、普通の警察官の任務を補う形で「デモの鎮圧」「国会や空港周辺の治安維持」「交通整理や派出所勤務」などを行なってきた。
実際、警察官の人手が足りない状況の中で、兵役対象者が警察の手伝いをしてきたのである。兵役の義務を負う立場としても、市民生活の保護に貢献できるというやり甲斐があった。
そういう意味では、とても有益な軍務代替制度である。
この義務警察も志願者が多いので、選抜試験によって合格者が決められる。
ただし、合格者もいきなり義務警察に入るわけではなく、最初に陸軍訓練所で新兵訓練を受ける。
その期間は、一般の兵士が5週間であるのに対し、義務警察に行く人は4週間になっている。短縮型の新兵訓練といえるだろう。
その4週間の新兵訓練を終えて義務警察に移ると、すぐに教育センターで3週間の新人教育を受ける。
それを終えてから、各地にある地方警察庁に配属されていくのである。
東方神起のチャンミンが入ったのは、ソウル地方警察庁の中にある警察広報団だ。
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