多忙をきわめる軍楽隊
軍楽兵の合格者は、陸軍本部、国防省、陸軍士官学校、陸軍訓練所、各師団などに配属されていくが、ユンホの場合は第26師団の軍楽隊に所属することになった。
彼は通常の現役兵と同様に、まずは5週間の新兵訓練を受けた。
そこで陸軍兵士としての基礎的な技術を習得したうえで、第26師団の軍楽隊員として軍務に就いた。
日常の軍務は軍楽隊としての練習を行なったり実際に行事に参加したりする。そういう意味でも「特技兵」にあたるのだが、陸軍の兵士であることに変わりはないので、基礎的な軍事訓練も同時に行なっている。
ただし、対外イベントなどは週末に行なわれることも多く、一般兵士よりも多忙をきわめるのは間違いない。音楽と軍務をバランスよく兼務させる力量が必要である。
最近になって、ユンホが特級戦士に選ばれたことが明らかになった。これは射撃と体力に優れた超一流の兵士のみが選ばれる名誉であり、軍楽隊員として専門の音楽活動に励みながら、同時に兵士としての力量がずば抜けていることが立証された。このことは、韓国でも大いに称賛された。
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