『オクニョ』に登場する「典獄署(チョノクソ)」とは何か?

このエントリーをはてなブックマークに追加

 

NHKの総合テレビで放送されている『オクニョ 運命の女(ひと)』。チン・セヨンが扮するオクニョは、16世紀の朝鮮王朝時代に典獄署(チョノクソ)で育った設定になっている。この典獄署とは、どんな役割を持った場所なのだろうか。

刑曹(ヒョンジョ)に所属する役所

現代的に言えば、典獄署は刑務所と同様だ。この典獄署の施設には多くの囚人たちが収監されていたのだ。
組織から見れば、典獄署は朝鮮王朝時代に法務全般から刑罰までを仕切った刑曹(ヒョンジョ)という官庁に所属していた。
そして、拘束された囚人たちを管理し、裁判によって決まった刑を執行する役目を負っていた。




この典獄署で実務を担当する役人のトップは主簿(チュブ)と呼ばれた。その主簿の下に奉事(ポンサ)がいて、さらに下に参奉(チャムボン)という役人がいて業務を補佐していた。
その他に、書吏(ソリ)と羅将(ナジョン)という役職が典獄署にはあった。(ページ2に続く)

『オクニョ』を楽しく見るための歴史解説!

文定王后とは誰なのか?『オクニョ 運命の女(ひと)』の登場人物(前編)

文定王后とは誰なのか?『オクニョ 運命の女(ひと)』の登場人物(後編)

『オクニョ』で人気!コ・スの思い出のファンミを再現

ページ:

1

2

関連記事

  1. 『オクニョ』追憶の歴史解説4「典獄署の実態」

  2. 『オクニョ』追憶の歴史解説6「悪人たちの朝鮮王朝」

  3. 『オクニョ』に登場した3人の悪人はどれほどひどかったのか

  4. 文定王后とは誰なのか?『オクニョ 運命の女(ひと)』の登場人物(前編)

  5. 『オクニョ』に出てくる茶母(タモ)とは何か?

  6. 『オクニョ』を楽しく見るための歴史解説!

  7. 『オクニョ』追憶の歴史解説1「どんな時代だったのか」

  8. 『オクニョ』で「悪の女帝」だった文定(ムンジョン)王后の実像は?

  9. 文定王后とは誰なのか?『オクニョ 運命の女(ひと)』の登場人物(後編)

PAGE TOP